【書評】ブログ初心者は「ブログ飯」を読むべきだろうか?
おはようございます!ほたやまです。
先日、染谷昌利氏の「ブログ飯」という本を読みました。
理由はブログを書くためのきっかけが欲しかったから。ブログで収益を得たいと思ったけど、突然ブログを始めるのも何か気恥ずかしい。
そうだ、このブログ飯という本を読んで感銘を受けてブログを始めたってことにしよう!キャッチーなタイトルだしきっかけとしては明快だ。そんな短絡的な思考で手に取りました。
結論として私がブログ飯を読んだことは失敗でした。本の内容は素晴らしかったのですが、読んだタイミングが悪かったのです。
本書は、ブログを始める前の初心者の方は読むべきではありません。実際になぜそう思ったのか、根拠を書いていきたいと思います。
では、書いていきます。
ブログを始めるためのきっかけにはならない
実際、私のように「きっかけ作り」で本を読む方も少なくないと思います。しかし本書は読んだ人に勇気を与えるような生易しいものではありませんでした。
筆者の染谷氏はブログだけで生計を立てられるようになるまでに9年もの間ブログを書き続けています。もちろん収益化だけを考えてた訳ではなく趣味で書いていた年月も含めますが、それでも9年間です。
この時点で、「よーし、俺もこれを読んでブログを書き始めるぞ!なになに・・・9年?!」となり、一気に現実へと引き戻されました。
ブログ飯を目指す人たちには共通して「一刻も早く現状から抜け出したい」という願望あるかと思います。しかし本書を読んでもその願望は叶えられません。
それどころか、ブログ飯へと至るまでの筆者の並々ならぬ努力が描かれているので、「これをやるのか・・」とげんなりしてしまうかもしれません。これなら、今の生活の方が幸せかもしれないとさえ思いました。
ブログ飯、すなわちブログの収益だけで生計を立てるということは、それほど困難かつ苦痛を伴うことなのです。それを覚悟した上で読むべき一冊だと判断しました。
律してくれる人の存在が最も重要
巻末に染谷氏の奥様のコラムが記載されていますが、これが非常に素晴らしかったです。
筆者が仕事を辞めてブログに専念することに決めた時、奥様は決して反対せずむしろ後押ししてくれたのです。おそらくこの奥様の存在なくして筆者の成功はなかったとも言えるでしょう。
しかしこれは、たまたま奥様の性格と筆者の性格がマッチしていた故の結果に過ぎません。
私も含めて多くのブログ飯を目指す方は、本業があり副業でブログを書いていくことになると思われます。
そんなとき、「ブログに専念したいから本業を辞める!」と言って、止めてくれる人が誰もいなければそれは極めて危険な状態です。
実際に私は前職を辞めて怪しげな商売を始めて失敗しましたが、その時も親の制止を無視して突っ走ったばかりに起きた当然の結果でした。
自分を律してくれる人の存在は、人生の成功において最も大事な要素の一つです。
それが家族であれ、友人であれ、恋人であれ、絶対に大切にするべきです。それを改めて再確認できました。
読む価値はある。でも今じゃない
名著として名高く、ブログ飯を志す人にとって本書は必読の一冊であることは間違いありません。しかし読むタイミングを誤ると、思わぬモチベーション低下につながる恐れがあるかもしれません。
では、これからブログを始めようとしている初心者はいつ読むべきなのか?今でしょ!・・とは言いません。少なくとも実際にブログを始めて、ネタに行き詰まるほどブログを更新してから読むのがベストかと思われます。
小手先のテクニックや具体的な戦略などは細かく記載されていませんが、現状を打開するためのアドバイスはふんだんに載っております。
それをブログ初心者の私が読んでもいまいちピンと来ませんでしたが、ある程度ブログを更新した方なら「なるほど!」と頷ける内容になっているのではないかと感じました。
次のこの本を手に取る時は半年後か一年後かわかりませんが、その時には「ああ、俺もこれをやってきたんだな。結構がんばったなぁ」と思えるようになっていると期待しています。
まとめ
- きっかけ作りとして読むには不適切。読む前に覚悟が必要
- 怠惰な自分、無謀な自分を律してくれる存在は大切に
- 読むべきタイミングは、ブログ中級者になってから
以上です。
本書を読もうか迷われているブログ初心者の方の、少しでもお役に立てれば幸いです。
また、次回の記事でお会いしましょう。